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女王様のお仕立て

2020.08.07

こんにちは。
いよいよ夏本番です。
夏の初めはいつも暑さになれずバテるので、今年は涼をとるため雨の音を作業BGMにしています。
果たして効果はあるのやら。

 

夏は紫外線がが強く色が鮮やかに見えるので色石の季節ともいえるのではないでしょうか。
肌の露出も増えますし、石好きジュエリーデザイナーとしてはぜひ多くの女性に色石を身に着けてほしいと思っています。

個人的な主張ではありますが色石の王様はエメラルド。
地金の色に影響されない発色の良さと圧倒的な存在感はいつ見ても惚れ惚れします。
では色石の女王様は?
ルビー? アレキサンドライト? いやいやパールも捨てがたい。
魅力的な石の数々を思い浮かべ悩んでみましたが、やはりオパールかしらと思うのです。

 

 

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オパールの歴史は古く、古代ローマ時代までさかのぼります。
語源は古代サンスクリット語の「宝の石」を意味する単語です。
自然の恩恵とほんの少しの生産性の中で生きていた人々が初めてあの不思議な七色を目にしたとき、神秘を感じないわけがない。
母なる川が寄せる砂利の中、何気なく拾い上げた石を見ると中に色鮮やかな炎が燃えている。
おおおお…と雄たけびをあげながら高々と石を持ち上げ太陽にしまて叫ぶのです。
ここに聖なる炎が宿ってる…!

ただの妄想ですが。

しかし希少なこの石は選ばれた地位の人間にしか持つことのできない紛うことなき「宝の石」。
王侯貴族の彼ら彼女らを割れやすいこの石で美しく着飾るために、職人たちは決死の(まさしく文字通りの)覚悟でジュエリーに仕立ててきたのです。
ネガティブキャンペーンに遭い嫌厭されていた時期もあるようですが、現代においてその魅力を否定する人間は石好きの方の中にはいらっしゃらないかと。

 

妄想の後に科学的な話をするのは夢が無いかもしれませんが、オパールは珪素と水で構成された小さなつぶつぶがたくさん集まってできています。
そのつぶつぶの大きさの違いで遊色の色が、つぶつぶの並び方で遊色の出方が決まります。
遊色は光の反射なので七色。
すべて均一に粒子が並ぶなど自然界ではありえませんので、一石一石の遊色はすべて模様が異なっています。
出来上がるまでに数万年、場合によっては数百万年かかってできるその繊細な出で立ちを見ると女王様にふさわしいと思いませんか?

 

ところで古い時代より愛されてきたオパールですが、昔の産地はハンガリーだったそう。
ハンガリーオパール、聞き慣れない単語です。
ネット上で検索を掛けてみても宝石としてのハンガリーオパールは見当たりませんでした。
もうほとんど採れないのかな、いつか出会ってみたいです。

 

現在オパールの産地として有名なオーストラリアでの産出が始まったのは1800年代後半のことです。
メキシコオパールは産出自体は1000年前くらいよりあったようですが、日本での本格流通は1960年代。
最近見かけることの多いエチオピアオパールが流通し始めたのは1990年代です。

 

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ああ私の女王様。
ずっとme.ieのジュエリーに仕立てるのに良いオパールはないかなと探していました。
できれば長くお使いいただけるよう、安定しているオーストラリアオパールで。
2月に買付に向かったバンコク市内はエチオピアオパールはとても多くありましたが、なかなかこれだ!というオーストラリアオパールに出会えませんでした。
しかしこの度オーストラリアオパールをまとまった数仕入れることができました。
着飾る前のルースの状態を撮影しましたので、少しだけご紹介させてくださいね。

 

 

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上の2枚の画像は同じボルダーオパールですが、照明角度によって緑色の細やかな遊色の出る場所が変わります。
リングのお仕立てするのがおすすめなのですが、それにはもうひとつ理由があります。

 

 

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強い蛍光灯の光を受けると先程緑に光っていた箇所が黄色く光ります。
購入を決めたのはこのイエローの色彩がとても美しかったからです。

 

ちなみに、ですが、オーストラリアオパールにおいて希少性は順番に、ブラックオパール>ボルダーオパール>ホワイトオパールです。

 

 

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紫の花びらがちらりちらり。
白い母岩を背後に抱えたオパールです。
母岩が付いたものはともすれば鉱物感が強くなりジュエリーに向かない場合が多いですが、こちらのルースはオパールの高い透明度と母岩の複雑な形状に繊細を感じます。
離れた場所からもしっかり紫の遊色が浮かんでいるのが分かるのでネックレスやピアスにもおすすめです。

 

 

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こちらは褐色の母岩で力強さを感じますが、オパールの遊色が中央からくっきり2色に分かれているところにひとめぼれして購入を決めました。
特別強い光を当てなくてもちゃんと色の違いを確認することができます。

 

 

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同じオパールでも一石一石まったく表情が異なります。
それは一石ごとに似合う仕立ても違うということです。
ご希望を伺いながらオーダー承ることも可能でございますので、気になるものがあればお声掛けくださいね。
女王様にお似合いのお仕立てを。

 

 

 

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